虚構新聞と日本ユニセフのアレ

 虚構新聞デジタル:本紙記事「日本ユニセフ、寄付金の流れ透明化へ」についてご報告

 ブコメにも伏せ字付きで書いたが、今回の件については本気で「死ね」と思っている。

 虚構新聞の炎上は別に今に始まった事ではなく、古くは「萌え」の起源は平安年間? 『枕草子』から新たな記述発見で当時のテキストサイト界隈を大いに賑わせた(無論、悪い意味で)事もあった。その後現在に至るまでに、規模の大小関係無く物議を醸すような記事を書いては忘れ去られ、というのを何度か繰り返して来ている。今回もそういう流れの中の一ページで終わるだろう程度に「最初は」考えていたし、こういう流れに便乗して元気になる反虚構新聞な人達の反応見てニヤ笑い出来ればいいな〜、程度の感覚だったのだが、それが一転「死ね」に変わったのは当然ながら前述の報告文を読んでから。とは言っても、報告分「だけ」を読んでたら今回の様な感情は抱いて無かったと思うので、そこに至った理由を説明しないといけない。

 今も昔も知らない人が大多数だと思うが、元々虚構新聞というのはUK氏のメインサイトである楠木坂コーヒーハウスに複数あるコンテンツの一つに過ぎない(ちなみに私の好物は事実は消毒よりキアリーなのだが、新ネタが投入されなくなって久しく、寂しい限り)。それが現在ここまで有名になったのは数度の炎上による副次的作用みたいなものであり、そういう意味では虚構新聞炎上マーケティングの成功例と言えるだろう。ただ、楠木坂の方は虚構新聞以外のコンテンツが更新される事も基本無くなってしまった事もあり、今でも訪れる人は少ないままであるが、それがUK氏的に都合が良かったのか、傍から見れば気持ち悪いような内容とかも平気で書く程度には無防備な空間となっている。

 んで以前、橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化の件で炎上した際も心境とか色々書いていて、その頃の内容は過去雑事で遡って読む事が出来るのだけれども、そこでUK氏はこんな事を書いている。

「大衆はバカなんだから、真に受けて苦情電話でもしかねないようなまぎらわしい情報を流すな」と論じる人たちと、僕のように「世間の常識感覚に任せる」と主張する立場と、どちらが本当の意味で礼を失しているのでしょうね。

 私としても当時、最初から「嘘です」と言ってる様な場所で書かれた文言を悪質なデマだの何だのと言う風潮には辟易していたので、この一言には割と共感していたのだが、今回の件ではむしろUK氏が率先して「大衆はバカ」と考えた上で日本ユニセフ協会への誹謗中傷を煽動・加速させているから質が悪い。UK氏的にはその光景を指して議論が深まったと考えてるみたいだが、本気でそう思ってるならふざけるのも大概にせぇよボケと言わざるを得ない。その癖自身は記事の削除一つで「全面削除を求めるのは言論に対してあまりに暴力的ではないかと思います」とまるで被害者が如き反応。「お前の言論への暴力は許さんが、俺の言論による暴力は許せよ」って、それどこの在特会ですか。

 それともう一つ。「『募金のための募金になっていないだろうか』という疑念があった」という事だが、あなた有名人による募金・義援金とかチャリティーにはその理由如何を問わず肯定的でしたよね?何で日本ユニセフ協会に限ってそれに否定的かのような疑念を持ったんですかね?日本ユニセフ協会だけはそれが許されない理由でもあるんですか?

 要するに、楠木坂で散々「自分はこういうスタンスだ」って事をつらつら述べてたのを、今回の一件でそれを全てひっくり返してしまった事が、虚構新聞のファンに対する酷い裏切りに思えて腹立たしいのだろうな、私は。ついでに、こんな人間が他者に物を教える立場にいるって事が我慢ならないのかもしれない。

 実に4年間放置してた場所でこんな事書いても誰も読まないだろうと思いつつ、ブコメじゃ言い足りなかったのでこんな感じで。なお、虚構新聞自体は好物なので今後も続いて欲しいと本気で思ってますし、表現規制推進派の国連ユニセフ本部、及び日本ユニセフ協会は私的には唾棄すべき存在です。

<追記>

 ブコメ等に対する回答とか。

 > b:id:temtan:20131121
 そういう視点では、いつまで虚構新聞なんか信じてんのと問うた増田とかは実に正鵠かなと思います。

 > id:yarukimedesu インターネット上で発せられる「死ね」はどれくらい、死んで欲しいのでしょうねぇ。
 「○ね」だの「氏ね」だのと表面上だけ誤魔化したところで本心では「死ね」なので、それを相手に汲み取らせてしまう様な今回の文章でそれをするのは無意味と思うのですよ。
 それに今回私がUK氏に「死ね」とまで書いて非難したのは、削除前の記事の内容に憤慨したからというわけではなく(そもそもあの「ご報告」がくるまでは最大限好意的に解釈していたまである)、表面上は個人の良識に任せる様な事を言っておいて、本心では虚構新聞を(人によってはお金出してまで)応援しているファンすらも馬鹿にしているのだろうな、というのが垣間見えてしまった事が主因です。あくまで私の中での怒りの基準ですし、共感出来る人も少ないとは思いますが。
 どの程度まで「死ね」と思ってるかについては、虚構新聞の継続を希望してる時点でお察し下さい。

 これだけ好き勝手書いといてそのまま静かに終わるわけが無いとは思ってたにせよ、さすがに100ブクマ行くとは思ってなかったので少々ビビりつつ。

<追記の追記>

 UK氏なりの自粛も期間が過ぎ、何かしらの反応があるだろうとは思ってましたが・・・何というか、想像以上でした(勿論悪い意味で)。

 【第074号】虚構新聞友の会会報:虚構新聞友の会会報:虚構新聞チャンネル(虚構新聞社) - ニコニコチャンネル:社会・言論

 ここまでやるからには訴訟になるのも覚悟の上だと思われますので、精々アラモード北原氏*1の二の舞にならないよう頑張ればいいんじゃないでしょうかね。それにしても、よもや「一部で本紙愛読者を「虚構信者」などと呼ぶ人たちがいるのが悔しいです。(後略)」という言葉がこれほど白々しく感じるとは思わなんだ。